クリニック営業でターゲットを選ぶ際は、診療科と地域だけで候補を決めず、開設年月日・変更日・診療機能・届出項目を確認して、提案テーマ、接触時期、初回質問まで決めます。営業先の検索や複数ページからの項目転記にかかる手間を減らし、営業リストに連絡先と連絡理由を記録して、提案準備へ進む方法を解説します。
厚生労働省の医療情報ネットで診療科・地域・診療機能の候補を抽出し、開設時期で提案のタイミングを分け、届出情報から仮説と質問を作る手順を解説します。読後は、まず自社商材の適合条件を3つ決め、対象地域の候補を30件ほど抽出して、優先度と接触理由を1件ずつ記録してください。
先に結論:条件を順に適用する
診療科・地域で候補を集め、開設時期で連絡する時期を決め、届出情報で提案と質問を仮置きし、公式情報で接触前に確定します。
クリニック営業のターゲット選定では、診療科や地域だけで候補を決めないことが重要です。先に自社商材の適合条件を決め、診療機能、開設年月日、変更理由・変更日、届出項目の順に確認すると、候補ごとの提案テーマと連絡順を決めやすくなります。
商材の適合条件を先に決める
営業先を探す前に、商材の導入条件を次の3項目に具体化します。条件が曖昧なまま全診療科を対象にすると、提案理由と優先順位を決めにくくなります。
- 対象診療科:自社商材が使われる診療科と、優先して調べる診療科を決める
- 対応地域:訪問可能エリア、担当者の管轄、市区町村単位の営業範囲を決める
- 診療機能・業務:在宅対応、オンライン対応、地域連携、救急対応など商材に関係する条件を決める
たとえば、医療機器なら診療科・設備・医師数、電子カルテや予約システムなら診療科・診療時間・DX関連項目、在宅支援商材なら在宅管理や地域連携に関する項目を優先します。ここで「対象診療科」「対応地域」「必須機能」「提案テーマ」を営業リストの列として決めておくと、抽出後に候補を比較できます。
診療科・地域・診療機能で候補を母集団化する
厚生労働省の医療機能情報提供制度のページでは、医療情報ネットについて、診療日・診療科目に加え、対応可能な疾患・治療内容、提供サービスなどから全国の医療機関を検索できると説明しています。2024年4月から全国統一の情報提供システムとして運用されています。
候補を抽出し、提案テーマを決めるため、条件を次の順に適用します。
- 診療科で、自社商材の利用場面があるクリニックを抽出する
- 都道府県から市区町村へ地域を絞り、訪問・架電を担当できる範囲に限定する
- 診療機能や提供サービスを加え、提案テーマが明確になる候補を優先する
営業リストには、候補を抽出したら、比較と連絡準備に使う次の項目を残します。
- 医療機関名・施設種別・診療科
- 都道府県・市区町村・住所・電話番号
- 対応可能な疾患・治療内容・提供サービス
- 抽出条件に一致した商材と提案テーマ
ここでは候補を広く抽出し、各施設に最初の提案テーマを1つだけ付けます。たとえば「東京都・整形外科・リハビリテーション科・リハビリ機器」のように、診療科と機能が商材の提案にどう結び付くかを記録しておくと、初回連絡で伝える理由を決められます。
開設時期で接触理由を分ける
開設予定を追う際は、自治体・保健所の開設関連資料、地方厚生局の保険医療機関指定関連情報、医療機関公式サイトの告知を確認します。開設後は、医療機能に関する掲載内容と、営業リストに開設年月日、変更理由、変更日を記録し、開設準備中・開設直後・既存施設で提案を分けます。
| 候補の状態 | 記録する項目 | 提案テーマ | 最初の確認質問 |
|---|---|---|---|
| 開設準備中 | 開設予定日、開設関連情報、導入予定時期 | 自社商材の初期導入や開設時の業務設計 | 診療開始までに、対象商材の導入を決める予定はありますか |
| 開設直後 | 開設年月日、変更理由が新規か、変更日 | 立ち上げ後の運用改善や追加導入 | 実際に診療を始めて、見直したい業務はありますか |
| 既存施設 | 開設年月日、直近の変更日、現在の診療機能 | 更新・切替・業務改善 | 現在の運用で、次に改善したい業務や更新時期は決まっていますか |
「開設直後」を何か月以内とするかは、商材の導入期間と更新サイクルを踏まえて自社で決めます。営業リストには開設年月日だけでなく、自社の判定基準日、提案テーマ、接触予定月も残してください。日付を記録するだけで終わらせず、開設前なら初期導入、開設後なら運用改善というように、連絡理由として記録します。
届出情報から提案テーマと質問を仮置きする
届出情報は、該当している制度や機能を読み取り、提案テーマを1つ仮置きするために使います。地方厚生局の施設基準等の届出案内では、届出様式、チェックリスト、受理状況の確認導線が示されています。営業では該当項目と確認日を残し、届出名をそのまま導入意向と判断しないことがポイントです。
- DX加算・情報通信機器加算など:電子カルテ連携、予約、オンライン運用などの業務改善を提案テーマにする
- 在宅管理加算・地域包括ケア・連携強化・退院支援など:訪問後の記録、関係機関との連絡、在宅業務の支援を提案テーマにする
- 救急対応・透析対応・認知症ケアなど:診療機能に合う機器、スタッフ間の情報共有、運用支援を提案テーマにする
次の項目を確認・記録すると、誰にどの提案で連絡するかを決められ、回答を次の商談準備に生かせます。
- 該当する届出・機能項目と確認日を営業リストに記録する
- 該当項目に対応する提案テーマを1つ仮置きする
- 初回質問を1つ、相手の現状が答えやすい形にする
- 回答後の次の動作(資料送付、商談設定、再連絡日)を記録する
電話では、届出名を読み上げるのではなく、確認した診療機能と提案理由を続けて伝えます。たとえば「内科で、在宅管理加算の情報を確認し、在宅患者の業務整理に関するご提案でご連絡しました。現在、訪問後の記録や関係機関との連絡で見直したい業務はありますか」と聞くと、相手の現状を確認できます。
接触前に優先順位と初回質問を確定する
ここでは、作成した候補を架電・FAX・訪問などの新規開拓へ進める手順を説明します。条件、日付、届出項目、連絡先を確認し、最後に営業リストへ優先度と接触理由を記録します。
適合条件を適用する
開設・変更日を確認する
届出項目を照合する
連絡先を確認する
営業理由を記録する
5段階の確認結果を次のように優先度へ振り分けると、担当者間で連絡順をそろえられます。
| 優先度 | 該当条件 | 提案テーマ | 次の動作 |
|---|---|---|---|
| A | 診療科・地域・機能が一致し、開設または変更が新しく、届出項目と提案テーマが合う | 初期導入、運用改善、更新のうち日付に合うもの | 接触理由と質問を添えて初回連絡する |
| B | 3条件は一致し、既存施設として運営しているが、更新時期や課題が未確認 | 現在の運用確認と改善提案 | 現行の業務、利用中の商材、更新時期を聞く |
| C | 診療科と地域は一致するが、診療機能や接触時期との関係が未確認 | 適合機能の追加確認 | 不足している項目を確認してから接触する |
接触順と次の対応を管理するため、営業リストには少なくとも次の列を追加します。
- 優先度・判定日
- 接触理由・提案テーマ
- 最初の確認質問
- 連絡結果・ステータス・次回連絡日
GasoLeadで候補抽出から接触準備まで進める
GasoLeadの病院・クリニック営業リストは、全国から市区町村まで地域を指定し、診療科、電話・FAX、管理者、開設年月日、変更理由・変更日、診療時間、医師数などを選んで営業リストをCSVで取得できます。DX加算、在宅管理加算、情報通信機器加算、退院支援、地域包括ケアなどの項目も、商材に応じた候補の比較に使えます。
GasoLeadを使うと、営業先を探し、複数ページから連絡先・診療科・開設日・届出関連項目を転記して列を整える準備作業を減らせます。担当者はCSVで候補を一覧化した後、優先度、接触理由、質問を追記し、架電・FAX・訪問の対象を分けて連絡準備を進められます。
- 医療DX・SaaS:地域、診療科、開設年月日、DX加算、情報通信機器加算を選び、導入・更新の提案先を決める
- 在宅支援:地域、在宅管理加算、地域包括ケア、連携強化、退院支援を選び、業務確認の質問を準備する
- 医療機器:診療科、施設種別、医師数、診療機能、電話番号を選び、商材に合う施設から連絡する
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まとめ:まず30件を優先順位付けする
クリニック営業のターゲット選定で最初に行う作業は、自社商材の適合条件を診療科・地域・診療機能で決めることです。その後、開設年月日・変更日で接触時期を分け、届出項目から提案テーマと初回質問を1つずつ決めます。
まず30件を抽出し、電話番号、診療内容、公式サイト、確認日、優先度、接触理由を記録してください。優先度Aの候補から連絡し、回答と次回連絡日を営業リストへ残すことで、候補探しを終えて提案・商談の準備に移せます。