まず結論:件数ではなく、次の電話が決まる列で選ぶ

調剤薬局の営業リストは、薬局名と電話番号を並べるだけでは提案先を選べません。地域、薬局の機能、開設者・運営者、開設・変更に関する日付、営業時間を記録し、候補ごとに提案テーマと初回質問を記入することが必要です。

少数の検証なら無料データを整備し、接触開始日が近く一定件数へ営業するなら、更新条件を確認したCSV購入を使い分けます。

無料収集は、対象地域を限定して営業条件を確かめたいときに向いています。一方、複数の市区町村へ短期間で連絡する場合は、必要な列を含むCSVを使えば、検索・転記・候補比較の作業を減らせます。営業規模や開始日が途中で変わる場合は、無料情報で提案条件を決めてからCSVで対象を広げる方法が実務的です。

無料収集は公的情報から基本列を作る

厚生労働省の薬局機能情報提供制度では、薬局名、薬局開設者、管理者、所在地、電話・FAX、メールアドレス、営業日、開店時間などが報告項目になっています。健康サポート薬局、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局の認定や、薬剤師不在時間の有無も確認項目に含まれます。

まずは地方厚生局の指定保険医療機関に関する公開情報から施設名・郵便番号・住所を集め、医療情報ネットなどで電話番号、管理者、営業時間、薬局機能を補います。地方厚生局の情報をまとめた調剤薬局データの検索・ダウンロードページでは、無料ダウンロードの範囲を最大3,000件、出力項目を薬局名・郵便番号・住所として案内しています。電話や提案判断に必要な項目は、別の公開情報で確認して営業管理表へ加えます。

無料で候補リストを作る手順

対象地域を決める

都道府県・市区町村と、営業できる範囲を決めます。在宅対応、薬局DX、医薬品・在庫管理など、自社商材の提案条件も先に一つ選びます。

母集団を抽出する

地方厚生局の公開一覧や、そこから作成した地域別データから、薬局名・住所・郵便番号を取得します。

機能情報を補う

厚生労働省が案内する薬局機能情報や医療情報ネットで、電話・FAX、管理者、営業日、開店時間、薬局機能を確認します。

重複を整理する

同じ住所や同じ運営者の店舗を照合し、名称の表記違い、電話番号の相違、店舗と本部の重複を確認します。

営業列を仕上げる

開設者・運営者、従業員数、開設年月日、変更日・変更理由、出典、取得日、確認日を記録します。取得元に記載がない項目は空欄のままにせず、確認対象として残します。

優先対象を決める

商材に関係する機能、開設・変更の時期、運営者の店舗数、連絡しやすい時間帯を確認し、提案テーマと初回質問を書ける薬局から架電します。

公的情報から候補を選び、初回接触へ進むために、次の項目を確認・記録します。

  • 施設名・所在地・郵便番号を記録する
  • 電話番号・FAX番号・メールアドレスの有無を記録する
  • 薬局開設者・管理者・運営者を記録する
  • 営業日・開店時間・営業時間外の相談時間を記録する
  • 在宅対応、地域連携、専門医療機関連携などの機能を記録する
  • 開設年月日・変更日・変更理由を確認できる範囲で記録する
  • 出典・取得日・確認日・次回確認日を記録する
  • 候補ごとの提案テーマ・初回質問・連絡方法を記録する

項目を提案テーマと初回質問に結び付ける

優先順位は、地域を決めた後に商材と関係する機能を確認し、最後に運営者や日付から接触理由を決める順に進めます。下表の項目を見ながら、どの相手へ何を聞くかを候補ごとに決めてください。

確認する項目優先する提案テーマ先に連絡する相手初回の確認質問記録する内容
在宅対応・無菌調剤・在宅麻薬・中心静脈栄養在宅業務支援、在庫管理、高度調剤関連管理薬剤師、運営者在宅分の業務量や在庫管理で、現在見直したい作業はありますか在宅機能、提案テーマ、確認結果
後発品体制・高度調剤の状況医薬品供給、卸、調剤業務の改善管理薬剤師、購買担当医薬品の発注・保管・調剤で、現在の運用を変える予定はありますか該当機能、担当部署、検討時期
DX加算・常勤人数・非常勤人数薬局DX、業務分担、運用改善管理薬剤師、運営者現在、手作業が残っている業務や導入を検討している仕組みはありますか従業員数、課題、次回提案
開設年月日・変更日・変更理由開局時の導入、更新・切替、運用変更開設者・運営者、店舗責任者開局後または運用変更後に、追加・更新したい設備や仕組みはありますか日付、変更内容、接触理由
同一の開設者・運営者が複数店舗を運営本部向けの全店提案、店舗単位の導入提案本部担当者または店舗責任者導入判断は店舗ごとですか、それとも本部でまとめて行いますか店舗数、判断単位、本部連絡要否
営業日・開店時間・電話・FAX架電、FAX、訪問の方法と時間の選定管理薬剤師、事務担当資料の送付先と、電話で確認しやすい時間帯を教えていただけますか連絡方法、時間帯、送付先

これらの項目は導入意向を断定するためではなく、接触理由と質問を選ぶために使います。たとえば在宅対応の記載がある薬局には在庫管理の質問を置き、運営者が複数店舗を持つ薬局には店舗判断か本部判断かを先に確認します。提案テーマと質問を一行で書けない候補は、不足している機能・担当者・日付などを確認してから優先順位を上げます。

無料収集とCSV購入を営業条件で選び分ける

費用だけでなく、接触開始日までに必要な列を取得できるか、更新日を管理できるかで選びます。無料収集とCSV購入の違いは次のとおりです。

方法費用作成時の作業更新の扱い営業開始の速さ選ぶ条件
無料の公的情報データ取得費を抑えやすい地域ごとの抽出、機能情報の補足、名寄せ、電話・FAX確認取得日・確認日を自社で記録する対象地域を絞れば着手しやすいが、項目を増やすほど作業が必要少数の候補で提案条件を検証したい
購入CSV購入費が発生する提供項目を選び、対象地域と件数を確認する基準日、更新日、更新頻度、更新対象を購入前に確認する必要項目がそろっていれば早い接触開始日が近く、複数地域へ一定件数を展開したい
無料収集とCSV購入の併用検証分と展開分で費用を分ける無料データで条件を決め、CSVで詳細列を追加する母集団と詳細データの取得日を分けて記録する条件決定後の展開を早めやすい提案条件を確かめてから営業範囲を広げたい
  • 対象地域が狭く、営業担当者が候補を確認できる場合は、無料収集から始めます。
  • 接触開始日と必要件数が決まっており、電話・FAX・管理者・運営者・営業時間を一度にそろえたい場合は、CSV購入を優先します。
  • 無料収集かCSV購入か迷う場合は、最初に商材の適合条件を少数の候補で確認し、その条件に合う地域・機能・項目を決めてから購入範囲を指定します。

CSVを購入する前には、サンプルで項目名と値の形式を確認し、対象地域、基準日、更新日、現存・廃止などの状態項目、商用利用の条件を確認したうえで購入を決めます。

GasoLeadで候補選定からCSV整備まで短縮する

GasoLeadの薬局・調剤薬局営業リストを使うと、営業先を地域で絞り、薬局の機能を見比べ、電話・FAX・管理者・開設者・運営者・営業時間・従業員数など必要な項目を選んでCSVにまとめられます。薬局名を検索してページごとに転記する作業、候補同士を見比べる作業、連絡先と提案テーマをそろえる作業を減らし、候補選定から接触準備へ進めます。

地域は全国から市区町村まで指定でき、在宅対応・後発品体制・高度調剤の状況から提案先を比較できます。営業基本、在宅・高度調剤、在庫・卸営業、全項目といった営業目的に合わせて項目を選べるため、架電用、在宅提案用、医薬品・在庫管理提案用でCSVの列を分けられます。買い切り型で月額課金がないため、短期の営業施策に使うかを決めやすくなります。

購入前には5行のCSVプレビューで、施設名、電話番号、管理者、開設者・運営者、営業時間、機能、状態、更新日などの列を確認できます。プレビューで自社商材に必要な列が含まれていることを確認したら、地域条件を指定して取得し、提案テーマ・初回質問・連絡結果・次回アクションを営業管理表へ追加します。

たとえば在宅対応の候補へは、在宅対応の状況を確認したうえで、次のように提案理由を伝えます。

「〇〇薬局様の在宅対応の状況を確認し、在宅業務に合わせた在庫管理のご提案でご連絡しました。現在、在宅分の在庫管理で見直したい業務はありますか」

この会話を始めるには、CSVの在宅対応、電話番号、管理薬剤師、営業時間を同じ行で確認できる必要があります。GasoLeadでは、無料サンプルをプレゼント中です。

連絡前に利用条件と停止対応を営業管理表へ入れる

公開情報を使う場合も購入CSVを使う場合も、取得したデータの利用条件を営業管理表へ残します。データ提供元や公開元が定める商用利用、二次配布、加工、再配布、CRM連携の条件は、取得前に利用条件で確認してください。

個人名や個人メールアドレスを含む列を使う場合は、営業目的、社内共有の範囲、保存期間を自社の個人情報管理ルールに照らして決めます。電話・FAX・メールのどれで連絡するか、どの担当者へつなぐかも候補ごとに記録します。

連絡先を使い始める前に、次の項目を確認してから架電・FAX・メールへ進みます。

  • 提供元・公開元の商用利用、二次配布、加工、CRM連携の条件を確認する
  • 出典URL、取得日、基準日、更新日、利用可否を記録する
  • 電話・FAX・メールの種類と、最初に使う連絡方法を記録する
  • 個人名や個人メールを含む場合の利用目的と社内管理方法を確認する
  • 停止依頼を受けた場合の除外方法、依頼日、対応者を記録する
  • 架電結果、担当者、検討時期、次回アクションを記録する

停止依頼があった連絡先は、その後の架電・FAX・メール対象から外し、依頼日と対応者を残します。これで、別担当者が同じ相手へ再連絡することを防ぎ、依頼日と対応者を営業管理表で追跡できます。

まとめ:必要件数ではなく、最初の接触理由からリストを決める

調剤薬局の営業リストは、施設名・住所・電話番号だけで完成させず、薬局機能、開設者・運営者、開設・変更日、営業時間、出典・更新日まで記録します。無料収集は対象地域を限定した検証に、CSV購入は複数地域の候補へ短期間で連絡する営業に向いています。

まず営業開始日、対象地域、必要件数、自社商材の提案条件を決め、候補ごとに提案テーマと初回質問を一行で書いてください。そのうえで、無料収集、CSV購入、併用のいずれかを選び、最初に連絡する薬局を決めます。