先に結論:基準日を決めてから施設を探す

新規開業クリニックの探し方で最初に決めるのは、検索語ではなく、担当エリア、基準日、新規開設の判定方法です。基準日を2026年8月1日とする例なら、開設年月日が2025年8月1日から2026年8月1日までの医科診療所を候補にします。実務では調査日を基準日に設定し、対象期間を営業計画と同じ表記で記録します。

直近12か月の営業リストは、施設名だけでなく、開設日の根拠・提案仮説・初回質問まで1行にそろえて初めて営業順を決められます。

候補を作る段階で、次の列を営業リストに用意しておくと、抽出後に全件を調べ直す手間を減らせます。

営業リストの列記録する内容次の営業判断
施設名・所在地医療機関名、都道府県、市区町村、住所担当エリア内か、訪問順をどうするか
開設に関する日付開設年月日、指定年月日、処理年月日を分けて記録直近12か月の条件に該当するか
診療・運営情報診療科、施設種別、開設者、管理者どの商材・提案テーマを仮置きするか
変更情報変更理由、変更日、移転・組織変更などの記載新規開設、移転、承継などをどう扱うか
連絡情報電話、FAX、公式サイト、診療時間、休診日いつ、どの窓口へ連絡するか
営業判断情報源、確認日、判定、優先度、接触理由、初回質問最初の連絡と次回確認を誰が行うか

公的情報を起点に候補を抽出する

厚生労働省の医療機能情報提供制度のページから、全国の医療機関を検索できる医療情報ネットとオープンデータを確認します。診療科、所在地、施設名などを候補抽出の起点にし、担当エリアを都道府県・市区町村で絞ります。

地方厚生局の新規指定医療機関一覧表も、候補の発見と照合に使えます。公開例では、医療機関名、所在地、開設者、管理者、診療科、指定年月日、備考の新規・移転・組織変更などを確認できます。ただし、一覧にある指定年月日や処理年月日は、営業リストの開設年月日とは別の列に記録します。

候補抽出から営業リストへの仮登録までは、次の手順で進めます。

担当エリアと基準日を決める

都道府県だけでなく市区町村まで営業範囲を定め、調査日を基準日にします。基準日から12か月前の日付を対象期間の開始日に記録します。

医療情報ネットで候補を拾う

医科、診療所、担当地域、診療科などの条件で検索し、施設名、所在地、診療科、施設種別を候補表へ入れます。

地方厚生局の新規指定一覧を照合する

同じ施設名と所在地を探し、指定年月日、開設者、管理者、診療科、備考の新規・移転・組織変更を記録します。

日付の種類を分けて記録する

開設年月日、指定年月日、処理年月日、変更日を別列に入力し、どの日付で直近12か月に該当したのかを明確にします。

1施設1行で仮登録する

情報源のURL、取得日、確認前の判定を残し、公式サイトとの照合が終わるまでは営業優先度を未確定にします。

新規開設かを照合し、移転・承継を分ける

新規指定の一覧には、実際の新規開設だけでなく、移転、組織変更、管理者の交代などが含まれることがあります。開設日だけで確定せず、施設ごとに所在地、開設者・管理者、変更理由、公式サイトの案内を照合します。

候補を新規開設・移転・承継などに判定し、営業対象へ進める前に、次の項目を確認します。確認結果は、判定理由と再確認日とともに営業リストへ残してください。

  • 開設年月日が基準日から12か月以内に入っている
  • 公的情報の施設名、所在地、診療科、施設種別が一致している
  • 指定年月日・処理年月日を開設年月日と別欄に記録している
  • 公的情報の備考に新規、移転、組織変更、交代などの記載がないか確認している
  • 公式サイトで施設名、住所、診療科、診療開始や移転に関する案内を確認している
  • 開設者・管理者と過去の施設名・住所を照合している
  • 電話番号、公式サイトURL、確認日を記録している
  • 判定を新規開設、移転、承継・運営者変更、名称変更、保留のいずれかで記録している
判定確認する情報営業リストでの扱い
新規開設対象期間内の開設年月日、公的情報の新規記載、現在の所在地、公式サイトの開院案内が一致開業期の提案候補として優先度を付ける
移転変更理由に移転がある、または施設名・管理者・診療科が近いまま住所だけ変わっている既存の営業履歴と結び、移転後の設備・運用提案として扱う
承継・運営者変更開設者や管理者が変わり、変更日や組織変更の記載がある新規開業枠とは分け、体制変更や契約更新の提案候補にする
名称変更同じ住所や運営者で施設名だけが変わっている旧施設の履歴と結び、重複登録を避ける
保留日付、住所、運営者、公式サイトの記載が一致しない判定理由と再確認日を残し、接触理由が決まるまで保留する

新規」と判定した理由は、施設名の横に短く記録します。たとえば「開設年月日が対象期間内、公的一覧は新規、公式サイトの住所一致」のように書けば、別の担当者も初回連絡の根拠を確認できます。

開設時期と診療科から営業順位を付ける

候補を同じ優先度で扱わず、開設時期から営業の緊急度を判断し、診療科や機能情報から提案テーマを決め、公式サイトで確認した案内を接触理由として記録します。次の表で条件を見比べ、各施設に一つの提案仮説と一つの初回質問を設定します。

公開情報から見える条件優先度提案テーマ初回質問
開設から0〜3か月で、新規開設と現在の診療案内を確認できるA電子カルテ、予約・受付システム、開業時の医療機器や院内運用開院後の受付、予約、会計のうち、今見直したい業務はどこですか
開設から4〜12か月で、診療時間や予約方法が掲載されているB受付・予約運用の改善、追加機器、業務管理の見直し現在の予約枠や受付方法で、変更を検討している点はありますか
診療科から検査・処置の運用を具体的に想定できるAまたはB診療科に応じた医療機器、検査環境、スタッフの運用検査や処置のうち、院内で新しく整えたい領域はありますか
DX加算、情報通信機器加算、オンライン案内などを確認できるAまたはB医療DX、予約・情報連携、SaaS現在利用している受付・情報連携の仕組みで、追加したい機能はありますか
在宅管理加算、退院支援、地域連携などを確認できるAまたはB在宅対応、地域連携、訪問先との情報共有在宅患者や連携先とのやり取りで、改善したい業務はありますか

地域は、優先度が同じ施設の訪問順を決める軸にします。同じ市区町村や近接エリアの候補をまとめ、診療科ごとの提案資料を用意して訪問ルートを作成します。営業リストには、次の項目を候補ごとに残します。

  • 優先度A・B・保留の判定
  • 提案する商材またはテーマ
  • 開設日、診療科、所在地から作った接触理由
  • 初回に聞く質問
  • 電話、FAX、公式サイトなどの連絡手段
  • 連絡結果と次回確認日

初回連絡は開設日・診療科・提案理由で始める

初回連絡では、開設した事実だけでなく、確認した診療科や施設情報、提案する理由を順に伝えます。相手が担当者でなければ、担当部署と連絡可能な時間を確認し、同じ内容を営業履歴へ記録します。

たとえば、予約運用を提案する場合は、次のように始めます。

「○月に開設された内科クリニックで、診療時間と予約案内を確認し、受付・予約システムのご提案でご連絡しました。現在、予約枠はどのように管理されていますか」

医療機器を提案する場合は、診療科と開設時期を先に示します。

「○月開設の整形外科クリニックであることを確認し、検査・処置機器のご提案でご連絡しました。開院後に院内で新しく整えたい検査や処置はありますか」

この会話をもとに、接触後は「相手の回答」「提案継続の有無」「次に確認する資料」「次回連絡日」を一件ごとに残します。開設日や診療科から作った仮説と、相手の回答が違った場合は、提案テーマを更新してから次の連絡へ進みます。

接触前に更新日と次回確認日を記録する

公的情報、公式サイト、営業リストの更新日は同じとは限りません。候補を抽出した日、公式サイトを確認した日、電話番号を確認した日を分けて記録し、接触前に施設名、所在地、診療科、代表窓口を再確認します。

リストを更新するときは、次の項目を確認・記録してから架電や訪問へ進みます。

  • 公的情報の取得日と参照したページを記録している
  • 開設年月日、指定年月日、変更日を上書きせず履歴として残している
  • 公式サイトの確認日と現在の住所・電話番号を記録している
  • 新規開設、移転、承継・運営者変更、名称変更の判定を見直している
  • 優先度Aは7日、優先度Bは30日、保留は14日以内を目安に次回確認日を設定している
  • 連絡結果、担当部署、次に聞く項目、次回連絡日を営業履歴へ記録している

営業リストは施設の代表電話、FAX、公式問い合わせ窓口など施設宛の情報を基本にし、個人の私的な連絡先は登録しません。電話・FAX・メールの文面と送付対象は、社内基準や関係するルールを確認したうえで、施設名、提案テーマ、確認質問、連絡履歴を明確に残します。

GasoLeadで候補抽出から提案準備へ進める

候補が多い担当エリアでは、GasoLeadを候補抽出と営業項目の準備に置けます。GasoLeadは、医療機関営業リストで都道府県から市区町村まで地域を指定し、電話番号、FAX番号、診療科目、管理者、開設者、開設年月日、変更理由、変更日、ホームページURL、診療時間などを選択してCSVへまとめられます。DXや在宅対応などの情報も、候補の比較と提案テーマの選定に使えます。

GasoLeadが減らすのは、営業担当者が地域ごとのページを探し、施設名や連絡先を転記し、項目名と日付形式をそろえる作業です。その後、担当者は候補の判定、提案テーマ、初回質問の設定へ進めます。

  • 開設年月日を基準日に照らして直近12か月の候補を選ぶ
  • 変更理由と変更日を見て、新規開設・移転・承継を分ける
  • 診療科、DX、在宅関連の情報を見て提案テーマを置く
  • 電話番号、公式サイト、接触理由、初回質問を一件ごとに記録する

GasoLeadでは、無料サンプルをプレゼント中です。

CSVを取得した後は、この記事の基準日と照合手順を適用し、公式サイトで現在の住所と連絡先を確認してから架電順を決めます。GasoLeadで候補を探し、項目名や日付形式をそろえる作業を減らすことで、営業担当者は提案内容の準備と初回質問の確認へ早く進めます。

まとめ:開設日を起点に、質問まで一件ごとに残す

新規開業クリニックを探すときは、担当エリアと基準日を決め、公的情報から候補を抽出します。開設年月日と指定年月日を分け、公式サイトや変更情報を照合して、新規開設、移転、承継、名称変更を分類してください。そのうえで、開設時期と診療科から提案テーマ、優先度、初回質問を一件ずつ記録します。

最初に行う営業作業は、基準日を一つ設定し、担当エリアの候補を抽出して、開設日・診療科・連絡先・判定理由の列を埋めることです。GasoLeadを使う場合は、地域と必要項目を選んだCSVをこの判定表へ取り込み、公式情報の確認と最初の連絡へ進めます。