先に結論:在宅対応を営業条件へ分ける

在宅対応薬局のリストは、対応の有無だけでなく、訪問範囲・機能・更新日・連絡先・提案テーマを同じ行に残すと、営業先の優先順位まで決められます。

在宅医療商材、介護商材、服薬支援関連商材の新規開拓では、在宅対応の表示を見つけた時点で営業先を決めません。次の項目を順に確認し、候補抽出、商材適合度の確認、接触優先順位の設定、確認質問の作成まで進めます。

  • 候補抽出:対象地域と在宅訪問の可否
  • 適合度確認:訪問可能な範囲、曜日・時間、在宅医療に関する機能
  • 提案テーマ:服薬支援、無菌調剤、在宅麻薬、地域連携など
  • 営業準備:電話・FAX、管理薬剤師、運営者、根拠URL、確認日

公的な薬局情報から候補を作る5ステップ

最初に営業地域と商材を決め、その後に公的な薬局情報と地域の在宅対応リストを使います。以下の順番で、薬局名に対応地域や機能、連絡先、提案テーマを加えた営業リストを作成します。

対象地域と商材を決める

都道府県だけでなく、市区町村や訪問可能な範囲を決め、服薬支援、無菌調剤、在宅医療の供給など最初に提案するテーマを1つ選びます。

医療情報ネットで候補を抽出する

医療情報ネットで地点や市区町村、検索範囲を指定し、薬局の業務内容や地域医療連携体制の項目から候補を拾います。カテゴリ内をすべて含む検索と、いずれかを含む検索を使い分け、薬局名、所在地、電話番号、在宅対応に関する表示を記録します。

地域の在宅対応リストで機能を確認する

地域によっては薬剤師会などが、在宅訪問(訪問薬剤管理指導・居宅療養管理指導)の可否、対応曜日・時間、医療用麻薬、無菌製剤処理の可否を公開しています。米沢市の在宅薬局リスト地域薬局リスト(在宅対応に係る体制)を確認し、対象地域で使える項目を候補ごとに記録します。

根拠と更新時点を残す

情報源のページURL、ページやデータに記載された更新日・基準日、営業担当者が確認した日を別々の列へ入れます。後から同じ薬局を見直すときに、どの情報をもとに候補へ入れたかを追跡できます。

店舗と運営者を整理する

同じ薬局名・所在地の重複を確認し、開設者・運営者、管理薬剤師、ホームページURLを記録します。複数店舗を運営する法人は、店舗へ連絡するのか本部へ確認するのかを候補ごとに仮置きします。

在宅対応の表示から接触前の確認項目を洗い出す

候補を抽出したら、対応地域と訪問時間を先に確認します。そのうえで在宅医療の機能、連携先、現在の受入状況を記録すると、最初の電話で聞く内容と提案テーマを決められます。

  • 在宅訪問の可否と対象となる訪問薬剤管理の範囲を記録する
  • 訪問可能な市区町村、曜日、時間帯を記録する
  • 夜間・休日・24時間の連絡体制を記録する
  • 医療用麻薬、無菌調剤、中心静脈栄養、特殊薬管理の対応項目を確認する
  • 地域包括ケア、連携強化、機能強化、退院支援に関する項目を確認する
  • 在宅訪問の現在の件数と新規受入余力を電話で確認する
  • 電話番号、FAX番号、管理薬剤師、営業時間を接触前に確認する
  • 根拠URL、公開情報の更新日、営業担当者の確認日を記録する

「在宅訪問は可だが対応地域が未確認」「無菌調剤は可だが注射薬の範囲が未確認」のように、確認できた項目と電話で聞く項目を分けて書きます。地域のリストに「可」「要相談」などの区分がある場合は、その表記を営業リストにも残し、提案内容を決める前の質問に使います。

商材との適合度を見て優先順位を付ける

同じ在宅対応薬局でも、訪問対応を提案するのか、無菌調剤や在宅麻薬に関する商材を提案するのかで、確認する項目が変わります。次の表で、該当項目、優先する候補、最初の確認質問を同じ軸で比較してください。

提案テーマ先に見る項目優先する候補最初の確認質問
在宅訪問・服薬支援在宅対応、在宅管理加算、かかりつけ薬剤師、営業時間在宅訪問が可能で、対象地域と訪問時間が営業範囲に合う薬局現在の訪問先で、服薬状況の記録や共有に手間がかかる場面はありますか
無菌調剤・在宅医療の供給無菌調剤、在宅麻薬、中心静脈栄養、特殊薬管理該当機能があり、在宅患者への訪問地域が営業範囲に入る薬局無菌調剤、在宅麻薬、中心静脈栄養のうち、現在強化したい対応はどれですか
地域連携・退院支援地域包括ケア、連携強化、機能強化、退院支援地域連携の項目が該当し、管理薬剤師や在宅担当へつなげられる薬局退院後の在宅移行で、薬局側の調整や情報共有に課題はありますか
服薬情報・ICT支援DX加算、情報通信機器加算、かかりつけ薬剤師、地域包括ケア訪問後の服薬情報を医師や地域の関係者と共有するテーマが合う薬局在宅患者の服薬状況は、現在どのように記録し、関係者へ共有していますか

優先度は、在宅対応の有無だけでなく、商材に関係する項目、対応地域、訪問時間、連絡先の確認状況を基準に暫定的に付けます。

  • A:在宅訪問が可能で、商材に関係する機能と営業地域・時間が合う候補。管理薬剤師への架電を先に行う
  • B:在宅訪問は可能だが、機能の範囲や新規受入状況が未確認の候補。確認質問を先に伝えてから提案する
  • C:地域は合うものの、在宅対応や更新時点の確認が必要な候補。根拠ページを再確認してから連絡する

営業リストには、優先ランク、想定提案テーマ、最初の確認質問を同じ行に追加します。これにより、担当者が候補一覧を見たときに、どの薬局へ、どの提案理由で連絡するかをすぐ判断できます。

電話で確認した対象と提案理由を伝える

電話では薬局名だけを根拠にせず、確認した項目と提案テーマを続けて伝えます。確認した項目を最初の質問につなげ、相手の対応状況を具体的に聞く形です。

「在宅訪問の対応地域と、無菌調剤・在宅麻薬の項目を確認し、在宅医療の供給体制に関するご提案でご連絡しました。現在、どの市区町村まで訪問され、無菌調剤や医療用麻薬の対応で追加したい機能はありますか」
「在宅対応と地域連携の項目を確認し、訪問時の服薬支援と情報共有に関するご提案でご連絡しました。在宅患者の服薬状況は、現在どのように記録し、医師や地域の関係者へ共有されていますか」

回答を得た後は、候補ごとに次に行う連絡・面談・再確認を記録します。

  • 課題と担当者が明確になった場合:管理薬剤師との面談候補日、提案テーマ、必要資料を記録する
  • 現在の導入予定がない場合:理由、再確認する時期、次回の連絡方法を記録する
  • 本部や別店舗が窓口の場合:運営者、窓口部署、対象店舗、店舗へ戻す条件を記録する

営業リストを施設情報と営業履歴の列で管理する

一度作ったリストを次の架電や商材提案にも使うには、施設情報と営業履歴を分けずに同じ候補行で管理します。次の項目を候補ごとに記録すると、根拠URLの再確認から次回接触まで迷わず進められます。

  • 施設名、所在地、郵便番号、電話番号、FAX番号を記録する
  • 管理薬剤師、開設者・運営者、ホームページURLを記録する
  • 在宅対応、対応地域、訪問曜日・時間、夜間・休日対応を記録する
  • 無菌調剤、在宅麻薬、中心静脈栄養、地域連携などの該当項目を記録する
  • 情報源URL、情報源の更新日・基準日、営業担当者の確認日を記録する
  • 優先ランク、想定提案テーマ、最初の確認質問を記録する
  • 接触日、接触先、担当者、回答、提案内容、次回アクションを記録する
  • 次回確認日と、同一店舗を判定する重複確認キーを記録する

同じ住所・電話番号・運営者の候補は名寄せし、店舗単位の営業か本部単位の営業かを分けます。更新日と確認日を残しておけば、次回のリスト更新時に再確認する候補を選びやすくなります。

GasoLeadで候補抽出から提案準備まで進める

GasoLeadは、全国から都道府県・市区町村まで営業地域を指定し、在宅対応・高度調剤の状況から提案先を見比べられます。GasoLeadの全国の薬局・調剤薬局営業リストを使えば、対象地域を決めたうえで、在宅医療や服薬支援に関係する薬局を候補として整理できます。

GasoLeadは、電話・FAX・管理薬剤師・開設者・運営者・営業時間・従業員数・更新日など、営業に使う項目を選んでCSVにまとめます。複数のページを見て項目を転記・整形する作業を減らし、候補の比較、連絡先の確認、提案テーマと確認質問を揃える作業へ早く進めます。

在宅医療商材を提案する場合は、在宅管理加算、無菌調剤、在宅麻薬、中心静脈栄養、地域包括ケア、連携強化、機能強化などの項目を加えて取得します。取得したCSVから対象地域と優先項目が合う薬局を抽出し、重複を整理したうえで、管理薬剤師への架電、FAX送付、訪問候補の選定にそのまま使えます。

GasoLeadでは、無料サンプルをプレゼント中です。

まとめ:最初に地域と商材を決める

在宅対応薬局の営業リストは、在宅訪問の可否を集めて終わりにせず、対応地域・時間、無菌調剤や在宅麻薬などの機能、地域連携、更新日、提案テーマ、最初の質問まで候補ごとに記録し、次の提案や確認に使います。

最初に行う作業は、対象市区町村と提案する商材を決めることです。医療情報ネットや地域の在宅対応リストで候補を抽出し、GasoLeadで連絡先・管理者・運営者・在宅対応や機能などの項目を選んだら、優先度Aの薬局へ確認した項目と提案理由を伝えて連絡します。